過緊張という概念


みなさん。こんにちは。

このページにたどり着いていただいた、ご縁に感謝いたします。暫くお付き合い頂ければ幸いです。

 

今日は、過緊張のお話です。

緊張するという言葉はしょっちゅう耳にすると思いますが、それがいきすぎた状態を「過緊張」と言います。一般的にはあまり耳にしないように思います。

 

むつう整体では、この過緊張という言葉が頻繁に出て来ます。

通常、施術を行ったり、体にとてもよいものを持ったり食べたりすると体全体が緩みます。とてもリラックスした状態と言いかえても差し支えありません。

むつう整体では、クライアントさんの緊張が「緩む」という状態になったかどうかをしっかりと観察します。

何故かと言うと、緩んだ状態に入ったときに「修復のスイッチがオンになる」からです。ご自身の身体の中で「治療が始まる」状態です。

就寝時も同じですよね。とてもリラックスして体がゆるゆるになった状態になります。この状態の時、すなわち就寝時に、オートマチックに体の問題箇所を検知して、修復が始まります。覚醒時でも修復は進みますし、長い間かけて修復が行われる場合もありますが、やはり就寝時に最も修復が進むようですね。

スポーツの試合でも、人前で話す時でも、商談するときでも、過緊張の状態だと本来の力を発揮できずに上手く行かないことは、皆さん体験済みだと思います。これは治療に関しても同じなわけです。

過緊張を起こしていると、色んな身体のセンサーが麻痺してきて、何も感じない状態に近づきます。

むつう整体では、いつもクライアントさんの姿勢を拝見しますが、身体が緩んだ状態で真っ直ぐ立っている方は健康度合いが高いと言えます。ひとつの指標というかバロメーターですね。リラックスしていて真っ直ぐ立ち、どっしりと足の裏がしっかり地面についている状態が理想的です。いわゆる臍下丹田に気が入っている状態です。

逆に過緊張の場合はどうでしょうか?

意外に思われるかも知れませんが真っ直ぐ立つ方が多いのです。これはどちらかというと危険な状態と言えます。身体ががちがちに固まっていて、まるで歪みが見えない。

そうなると、自覚症状としてのセンサーが麻痺し、悪いところが浮き上がって来ずに気づかないうちに重症化してしまうケースがあります。

悪いところを早めに浮き上がらせるのも自然治癒力、イネイトの仕事ですが、それが過緊張で滞ってしまいます。踏切の警報器が鳴っていない状態です。

過緊張を引き起こす要因は、現代社会ではたくさんあります。不自然な衣服、水や空気の汚れ、添加物、遺伝子組み換え、情報過多などたくさんの外的なストレス、過度な仕事のストレスなどですね。これを全て除去するのは私達の生きる時代では難しいでしょう。

だからこそ、過緊張という概念を意識して、ご自身でいつもリラックスすることを心がけ、内側の声に耳を傾けるなど、努めて「身体を緩める」ようにすることが大切だと思います。

例えば、酷使した左脳を休めるには、右脳を使う。即ち、文字を見たり論理的な事を考えるのではなく、綺麗な景色や写真などを見ることでイメージ脳を動かすようにします。右脳が動き始めれば、左脳が停止し、緊張が緩みやすくなるでしょう。

どこにも意識を向けずに、考えずに、ぼーっと、するのが理想的ですが、思考が次から次へと湧いて来てしまうような場合は「考えるのを止めよう」とするよりは、右脳を動かす行為をする方が簡単です。

綺麗な写真や絵をぼーっと眺めることでリラックスできます。(右脳を動かすことで、左脳の動きが止まりリラックス)

むつう整体では、部屋に入るだけで緊張が緩むような空間作りを行い、内側の力を最大限に引き出すお手伝いを行っています。

私達が空間作りにとても気を使っているのは、過緊張を緩めリラックスすることでクライアントさんの内側の力を引き出しやすくなるからに他なりません。

疲れすぎて、リラックス出来ないような時にこそ、ご利用頂いて過緊張をほぐす。こういったことが予防につながるのではないでしょうか。

お読み頂き、ありがとうございました。